イライラと肋骨の運動性

イライラと肋骨

肋骨の動き

上方、下方へ

肋骨は呼吸の際に動きます、吸気に肋骨は上方に、呼気に肋骨は下方に動いているわけです。肋骨の動きは呼吸と関連する事から、肋骨の動きが良ければ、肺が膨らみ易いといえます。

深い呼吸

肋骨と胸骨、背骨で囲まれた空間と底面に横隔膜に構成された場所には呼吸を行なっている肺が入っています。肺は肋骨の内側に張り付くようになっていて常に陰圧になっている事で肺が膨らんでおり、肋骨運動と肺の伸張は一体化しているといえます、肋骨の動きが良くなれば、ゆっくり深い呼吸になり呼吸の質は高くなります。ゆっくり深い呼吸は副交感神経優位のリラックス状態をつくります。口呼吸などの小さい呼吸では、イライラを招く事にもなります。

胸式呼吸

腹式呼吸では肺と胃や腸などの内蔵を隔てている横隔膜を下げることで肺を大きくして空気を入れている。一方、胸式呼吸では横隔膜の動きに加えて、胸の外肋間筋を横に広げて肋骨を広げることで肺に空気をより、取り入れている。

背骨の軸

では、肋骨の動きの軸はどこでしょうか?肋骨は身体の後ろで背骨と繋がり、身体の前で胸骨と繋がります。胸骨は鎖骨が繋がっていますが、その他に関節構造を持っていません。関節構造に制約されないので、胸骨の動く範囲はとても広く周りの影響をうけて位置異常を起こしやすい構造といえます。一方、背骨は上は頭と、下は骨盤へと繋がる身体の支えの軸となっています。肋骨の動きの軸は背骨にあります。背骨がしっかりと身体の中で軸として機能している時に、肋骨もしっかり動いて、呼吸力が高まります。

肋骨

肩甲骨の位置

肋骨がしっかり動くときには肩甲骨は内方の背骨に近いところに位置することになります。肩甲骨は肋骨の上を滑るように動いていますが、悪い肩甲骨の位置は外上方、外下方へ位置異常を起こすことで、肋骨は上と外側から肩甲骨に押さえ付けられて、動けなくなり、そのせいで肋骨の動きも制限され苦しくなってしまいます。

施術

肋骨の動きを高める施術で、構造的なポイントは3つ。この問題を取り除く為のツボを使っていく事です。

  1. 背骨が軸として機能する身体の支持構造にする
  2. 肩甲骨の位置は内方に集約させる
  3. 鎖骨・胸骨に繋がる前面(大胸筋・斜角筋・腕)の緊張をとり除く

施術後記

小さく浅い呼吸

患者さんが自分の症状を診断し、体全身のだるさ、疲労、発汗、イライラなどから、自律神経失調症、うつ病などと言われたり、そう思っていたりする場合がある。呼吸が浅くなるせいで、そこから体調へ影響することもある。横隔膜の動きは胃腸の調子からも影響を受けるし、その調整も鍼灸で可能である。また肋骨の動きを良くする鍼灸で大きく深い呼吸にする事でイライラや他の症状も良くなる。また、肋間神経痛への応用も可能です。