モートン病

モートン病

足裏のしびれ、痛み

モートン病

足の裏のしびれ感や痛み、違和感の中で、多く見られるのがモートン病です。ハイヒールや足に合わない靴が原因で発症するであろうことが多く、足の裏の前のあたりに繰り返される衝撃があると、そこで炎症が起こり、神経が圧迫されて症状が出てきます。

指神経

写真を断面で想像していただくと、足の指の間には指神経が通っています。細い神経なので、少しの力で圧迫されてしまいます。体重がかかり足の横アーチがつぶれてしまうと、支える力を緩衝する滑液包との間で指神経が圧迫され、足の裏のしびれが発生します。つまり、繰り返し衝撃が加わることや、幅の狭い靴、幅の広い靴によって横アーチが低くなり、落ちてくると、指神経が圧迫されて、痺れ、痛み、灼熱痛が出てくるのです。

指神経

足裏から指へ

モートン病

モートン病の症状は、図の赤・青印の辺りの所を押さえると痛く、矢印方向への、しびれ、感覚の鈍化がおこります。図は第3趾と第4趾の間または、第2趾と第3趾で起こるようにイメージされていますが、他の指の間でも起こります。この病気の特徴は、図でお分かりいただけるように、2本の趾(指)にまたがって症状が出てくる点にあります。

 


親指に移動出来ない

親指に体重移動

どの様にして足裏に衝撃が加わるのでしょうか?図は、歩く時の足裏の体重移動を示したものです。まず踵に体重がかかり①、足の裏の外を通り、緩やかなカーブをへて、足の親指の付け根②に体重は移動します。そして、親指の付け根からそれぞれの指に向かって③体重移動して地面をけり、力が抜けていきます。ところが、幅の狭い靴を履いたり、足の動きが制限されると、正常でスムーズな体重移動ができず、赤印のところに体重移動してしまい、圧がかかってしまいます。実際には、更に複雑な異常な体重移動歩行がされています。また、外反母趾、内反小趾、扁平足、マレットフィンガーがあると、親指側で蹴ることが出来無くなり、体重移動が赤印のところに直接移動してしまい、滑液包炎や、腫れになり、指神経を圧迫してしまいます。 


骨格的問題

足底のアーチを崩す何らかの骨格的な問題は、モートン病を発症しやすくさせます。股関節、膝関節、足関節の影響はダイレクトに足底に影響し、腰椎、胸椎、頚椎が足底に関連することもあります。関連コラム

横アーチ

アーチとは、足底の土踏まずをいい、横アーチは、母趾から小趾の根元にかけての中足骨を結ぶ盛り上がりのことで、正常な足部を前面から見ると、中指を頂点として5本の足趾に繋がる中足骨が、橋の様にアーチを作っています。アーチが崩れ、中足骨間に十分な間隔が無い場合にも指神経が圧迫されます。

横アーチ

踵骨・距骨・脛骨

踵骨に外側の足の指、第4・5趾2本が繋がって外側のアーチを作り、この上に、内側の足の指、第1・2・3趾の3本が繋がって内側のアーチを作る距骨が乗っています。さらに足首の関節は、距骨の上に脛骨が乗っています。この縦軸がしっかりする事で足底の横アーチが保たれています。関連コラム

踵骨

筋肉的問題

開張足

横アーチが下がり、低くなることを開張足といいます。開張足にはいくつかの原因があるとされていますが、内在筋という足裏にある小さな筋肉が筋力低下することで足のアーチを支えることができず平らになり、開張足のようになるとかんがえています。開張足の症状は、足の前部分の痛みと横幅に広がり平になった、足の変形です。開張足による問題点は、前足部の痛みが長期間になり、足ゆびのつけ根の組織の腫れが慢性的になり、足趾への神経が刺激されて、足の指の痺れ、痛みが出てくる様になり、この状態がモートン病だからです。

問題点

可塑的変化

開張足による前足部の痛みが長期間続くと、足趾のつけ根の腫れが慢性的になり、足趾の神経が刺激されて知覚神経への変化がおきてます、それが痛み刺激による可塑的変化です。可塑性とは、弾性限界を超える外力によって生じた変形が、外力をのぞいても歪みとして残る性質です。可塑的変化とは、弾性限界を超える外力によって生じた不可逆的なゆがみを言います。症状がでたら、早い対応が予後を左右します。

当院での施術

動きの連動で調節

モートン病の特徴である足裏の症状が出る部分は、下腿部(ふくらはぎ)と連動する事が観察できます、このことにより、ふくらはぎのツボを調節するのが基本です。また、腰椎5番は足底に連動性があります。外反母趾や内反小趾、アーチ崩れ、扁平足、マレットフィンガー(槌指)、指が床から浮いている等があれば、それぞれに作用するツボを追加します。

下腿部

表裏関係で局所を

中足骨と中足骨の間が狭い場合、当院では、固有底側指神経の走行と照らし合わせて、足背部に鍼をしていきます。また、足裏の症状を足背部で施術し、アーチの形成を復元し圧迫部分を解放します。現代医学では、靴を履く生活時間が増えることによって、近年モートン病が増加する傾向にあると言われています。病院での治療は、殆どが保存療法ですので、なかなか良くならない場合は、足底板を挿入してコントロールします。それでも良くならない場合、根本原因問題を改善する事が解決のカギとなりますので、鍼灸による、細かな施術が必要です。

外反母趾

施術の工夫

問題のある足の裏を積極的に良くしようとしても、良い結果はえられません。ポイントは親指を使える足の裏にしていく事です。親指が使えて、アーチを戻せば結果的にはモートン病の症状も消えていくでしょう。やっかいな症状ですが、根気よく施術していけば、良い結果をえられます。